土合駅と姨捨駅を通りました。
先日長野駅に用事があったので、青春18きっぷを利用し、行きは上越線・飯山線、帰りは篠ノ井線・中央線を使ってみました。
通った駅で特徴のある有名な駅は上越線の土合(どあい)駅と篠ノ井線の姨捨(おばすて)駅でしょうね。
この2つの駅について、備忘録も兼ねて投稿しておこうと思います。
上越線「土合駅」について
まず上越線の土合駅は、山間部の駅で下りのホームが地中深いトンネル内にあることで有名です(日本一のモグラ駅、上りホームは地上)。
下り
駅などの位置関係はこうです。
水上→<新清水トンネル(1967年開通、全長13,490m)湯檜曽(地下)→土合(地下)→県境>→土樽(地上)→越後中里(地上)
新清水トンネル内の駅構内の気温は冬で約8度、夏で約11度だそうです。冬は少し温かく、夏はひんやり!
水上-土合
上り
上越線は、上り方面に2つのループ線があることでも有名です。下りと上りではだいぶ異なるルートで、上りの方が古くからあり、複線化する前は現在の上り線のみで長岡方面行きと水上方面行きが行き来していたようです。
駅などの位置関係はこうです。
越後中里(標高471m)→ループ→土樽(つちたる、標高599m)→<清水トンネル(1931年開通、全長9,702m)・茂倉信号所跡・県境>→土合(標高668m)→ループ→湯檜曽(ゆびそ、標高560m)→水上(標高493m)
ループ線は、上りの越後中里→土樽間にある松川ループ線(第二松川トンネル、第一松川トンネル、右回り、上り勾配)と土合-湯檜曽にある湯檜曽ループ線(第四湯檜曽トンネル、第三湯檜曽トンネル、旧湯檜曽駅跡、第二湯檜曽トンネル、第一湯檜曽トンネル、下り勾配)です。
ともに駅と駅の高低差が100m以上あり、ループ線を使って克服しています。
昔、この区間を1本のトンネルで掘る技術が無かったため、土樽と土合の間に清水トンネルを通し、その両端をループ線としたのだそうです。
ちなみに上越新幹線は、上毛高原駅から約8.8km先からの大清水トンネル(1982年開通、全長22,221m)が越後湯沢駅の手前までを1本で貫いています。1980年代には長いトンネルを掘る技術があったわけですね(参考ページ)。
越後中里-水上
土合駅について
http://kuromiyahara.hatenablog.com/entry/2016/06/21/110946
湯檜曽駅について
http://tarouroom.blog89.fc2.com/blog-entry-217.html
上り列車が土合から湯檜曽まで下ってくる様子
篠ノ井線「姨捨駅」について
次に、篠ノ井線の姨捨駅は列車のスイッチバックと、日本三大車窓の1つである長野盆地を眺望できることで有名です。
スイッチバック
スイッチバックは、
(1)列車を傾斜で停めると危ないので平たい場所に停めるため
(2)列車の行き違い(列車交換)のため
に行われるようですが、特急列車など駅に停まる必要や他の列車を先に通す必要の無い列車はスイッチバックをしないようです。
姨捨駅(標高548m)の場合は、単線区間の急勾配で隣の駅である稲荷山駅(標高359m)と冠着駅(かむりき、標高676m)との高低差がともにかなりあるため、昔からスイッチバックを行っていて、今でも行われています。
スイッチバック
昔
最近
景色
https://www.travel.co.jp/guide/article/526/
姨捨(おばすて)という名称
http://www.iijan.or.jp/oishii/area/post-777.php