TRANCETIMESが抱える収支の問題

この記事はプロモーションが含まれています。
LINEで送る
Pocket

先月、"TRANCETIMESとして長期定額積立投資を始めた件"について書きました。
積立投資スタートの理由として、20年後も最低年1回くらいは開催しているであろうTRANCETIMESについて、さすがに年を取ってまで収支の問題と隣り合わせでいたくない、といった内容でした。
今回はその「収支の問題」について書こうと思います。

TRANCETIMESが抱える収支の問題

収支の問題とは、文字通りTRANCETIMESの収支状況に問題がある、つまり、赤字の問題があるということです。
おかげさまでTRANCETIMESは今年の12月で初回開催から丸3年が経過します。イベントの準備はその数か月前の夏頃から始めていました。立ち上げてしばらくは赤字でも問題無し!石の上にも三年!少しずつお客様を増やして赤字を減らしていければいい!と考えていましたが、現実は非常に厳しいものでした。大変お恥ずかしい話、これまで一度も赤字を回避できなかったというのが実情です。ここまでいろいろとありましたが、私以外に誰が悪いわけでもない、全ては私の能力不足、努力不足だったがゆえの結果です。毎回チケットを買ってくださるお客様や、これまで出演していただいた方でパフォーマンスのみならず集客を頑張ってチケット売上にも大きく貢献してくれた方に対しては特に複雑な思いでいっぱいですが、TRANCETIMESは初回開催から3年が経とうとしている今でも赤字の問題を解決できずにおります。

TRANCETIMESを始める際、最初のうちは出演者の皆さんに交通費のみのお支払いでの出演をお願いしたり関東のDJのみの出演にするなど、なるべくお金をかけずより小さな形でスタートすることも可能でした。しかしながら私は交通費の支払いはもちろん謝礼金の支払いなどは当然すべきことだと考えていましたし、遠方に足を延ばさないと聴けない関東以外のDJのプレイを聴ける場所を作りたかったのです。外国人アーティストとの交流の場も作りたかった。そのため可能な限り謝礼金や交通費、ドリンク補助等のお支払いをする方針で運営してきましたが、その分経費は当然増えます。TRANCETIMESのチケットの価格が比較的高めなのは、小規模な割には経費がけっこうかかっており、それをチケット売上で吸収する必要があったからでしたが、相場よりも高いチケット価格について大勢の皆さんの理解を得ることは難しかったようです。チケット価格以外にもおそらく原因はあり、それはここでは書きませんが何となくわかっています。いずれにせよ、より大勢のお客様に楽しんでもらい、出演者は当日までの準備や集客や当日のパフォーマンスに対する謝礼を受取り、会場も箱代やドリンク売上で利益を出し、主催者は最低でも損失を回避するという、4者がウイン-ウイン-ウイン-ウインとなる関係を作ることはできませんでした。

ちなみに、国内の遠方からの出演者に対しては残念ながら宿泊代までをお渡しするまでには至りませんでした。TRANCETIMESはデイパーティーが多いので、遠方からの出演者がイベント終了後ホテルに宿泊したら謝礼金が飛んでしまっていたことでしょう。中にはイベント当日に備えるべく前乗りしてくれる出演者までいて、そういった方は確実に足が出てしまっていたわけですが、ついでの予定を入れるなど工夫してくださっていたようで、有難い限りでした。

赤字の対策としては、これまで固定費の節減や、固定費から変動費への変更、売上そのものを増加させるための施策などいろいろ取り組んできましたが、残念ながら本質的な問題解決には至りませんでした。
この3年間でTRANCETIMESの存在は国内の多くのTRANCEファンに知っていただけたことと思います。しかしこれまでやってきたTRANCETIMESの構造を大きく変えていかなくては今後も赤字を回避することは難しいと思っています。特に、新型コロナウイルスの騒動もあり、イベント来場者数の増加を期待できない状況となっています。

このような状況の中、私は間もなく40歳、人生の折り返しのタイミングがやってきました。今後の半生をゆとりあるものとするためにも、これからはイベント開催による資金の持出しを回避していく道を探ることとなります。赤字体質という不健全な状態を脱却するという意味で絶好のタイミングが訪れたと考えています。イベント構造の根柢の部分から見直していきたいと思います。

果たしてうまくいくかどうかはわかりませんが、具体的な施策についてはいずれ書ければと思っています。

積立投資はあくまでも"保険"

先月の投稿で書いた積立投資は、TRANCETIMESがこの赤字問題を近い将来に解決できなかった場合や、解決できたとしてもそれを長期間維持できなかった場合に備えるためのいわば"保険"としてスタートさせました。
私が60歳になるまであと20年。長いようで実は長くありません。
複利の効果の恩恵に与るにはなんとかギリギリのタイミングと言えましょうか。
リスク資産で運用する以上ダウンサイドリスクも負担しなければなりませんが、しかし、今後20年間で積み上がる資産はその後もリスク資産で運用することで年に1,2回イベント開催をする程度であれば十分すぎるくらいのキャッシュを稼ぎ出してくれると確信しています。
とはいえ、"保険"をあてにするのではなく、あくまでも問題を解決した状態を維持していくことがベターだと思っていますが。

だいぶ長くなりました。
今回の投稿はこの辺で終わりますが、
3年間、イベント開催で本当にいろいろな勉強をさせていただき、お世話になった皆様に心から感謝申し上げます。
有難うございました。
それではまた!!

LINEで送る
Pocket

前の記事

Join Me聴き比べ